🗒️ [僕ノート]  準備運動を忘れずに ― Thinking Aheadという名の底力

以前にも書いたことがありますが、BEPRO PLUSには、時々「実によく出来ているなぁ」と感じる瞬間があります。

取り上げられるトピックが実にタイムリーだったり、設問の切り口がひねってあったり――その時々で感心するポイントは違いますが、折に触れて唸らされます。

一方で、リズムに乗って継続するまでには、少し時間がかかる人も多いと思います。ちょうど、新しい本を読み始めて内容に引き込まれるまでの数ページを、我慢しながら読み進める感覚に近いかもしれません。

先日読んだ記事のPre-ReadingセクションのThinking Aheadが、まさにその「感心する瞬間」のひとつでした。テーマは動物の臓器を人間に移植する、いわゆる異種移植について。本文に入る前に、こんな問いかけが用意されていました。

Would you be willing to receive an organ from an animal if it could reduce your time on dialysis while you waited for a human donor? 人間のドナーを待つ間の透析期間を短くできるとしたら、あなたは動物の臓器の移植を受けることを考えますか。

If animal organs can safely serve as a temporary solution, how might this change the future of organ transplantation and healthcare? 動物の臓器を一時的な治療手段として安全に利用できるようになったら、臓器移植や医療の未来はどのように変わると思いますか。

一問目は「もし自分が透析患者だったら」という、極めて個人的な問い。二問目は、それが実現した場合に医療全体がどう変わるかという、社会的なスケールへの問い。ひとつのテーマを、個人の選択と社会の未来という二つの視点から立体的に考えさせる――この設問設計に、思わず感心してしまいました。まさにSignal Projectの皆さんが自問自答しているような問ですよね?

毎日多忙を極めるビジネスパーソンにとって、時間はまさに戦いです。元々は、企業研修向けに開発されたプログラムでしたので、一定の記事数を読んで設問に回答しなければ修了テストを受験できない仕組みになっていました。 多くの方はKey Vocabularyもそこそこに、本文へ一足飛びに進んでしまう方が多かったように記憶しています。

実はBEPRO PLUSには、あまり知られていない特徴があります。それは、本文を読む前の準備運動とも言える一連のプロセス――Pre Reading――こそが大事だとする、米国オレゴン大学の教授方法を採用している点です。毎日5分でも10分でも、このPre-Readingをきちんと行った上で記事を読み始めるのと、そうでないのとでは、読了した記事数が増えれば増えるほど、その差が歴然と開いてしまうそうです。

問題意識や疑問点を持ちながら文章を読み進めることで、最初に英文本文に接した瞬間、その英文が3D化するとでも言いますか、濃淡がついて見えてくるのです。これがいきなり白紙の状態で読もうとすると、単なる平坦な英文の塊にしか見えません。

このことは、学習画面を離れた後にも役立ちます。文章を読む前に「どういった角度で読もうか」と考えながら読む習慣がつく。英文・日本文を問わず、こうした頭の中での組み立てを、本講座を受講されている方々は、知らず知らずのうちに体感していることになります。

Looking Ahead、Thinking Ahead――いずれも大切な準備運動です。

スポーツ同様、皆さん、準備運動をお忘れなく! 怪我はしないかもしれませんが・・・

※僕ノートなので、ここでは「私」を「僕」で表記しています。お許し下さい。

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