🌟 [Podcast]  Spend a Year in “Space” Without Leaving Earth: NASA Seeks Volunteers 地球を離れずに「宇宙」で1年間――NASAが参加者を募集

目次

NASAは、別の天体へ向かう移動と、その地表での生活の両方を再現する1年間の地上模擬ミッションに参加する志願者を募集しています。少人数のクルーが、隔離生活、限られた資源、特殊な時間帯、厳しい任務にどう対応するかを研究し、将来の月・火星探査をはじめとする長期宇宙ミッションの準備に役立てることが目的です。

NASA is recruiting volunteers for a yearlong ground-based mission that will simulate both the journey to another world and life on its surface. By studying how a small crew responds to isolation, limited resources, unusual schedules, and demanding tasks, NASA hopes to improve its preparations for future long-duration missions to the Moon, Mars, and beyond.

Appendix

【NASA(アメリカ航空宇宙局)】 — NASA is the U.S. government agency responsible for civilian space exploration, scientific research, and aeronautics.
(NASAは、米国の宇宙探査や科学研究、航空技術を担う政府機関です。今回の模擬ミッションを実施し、将来の有人月・火星探査に必要なデータを集めます。)

【Moon and Mars Exploration Analog(MMEA/月・火星探査アナログ)】 — MMEA is a NASA ground-based research mission designed to simulate major phases of future Moon and Mars expeditions.
(MMEAは、将来の月・火星探査で想定される移動や地表活動を地球上で再現するNASAの研究ミッションです。「analog」は、実際の宇宙環境に似た条件を再現する模擬実験を意味します。)

【space analog mission(宇宙アナログミッション)】 — A space analog mission recreates selected conditions of space travel on Earth so researchers can test people, equipment, and procedures safely.
(宇宙アナログミッションとは、宇宙飛行に近い環境を地球上に再現し、人間の行動、機器、任務手順などを安全に検証する取り組みです。実際に宇宙へ行く前の重要な準備段階となります。)

【interplanetary transit(惑星間移動)】 — Interplanetary transit is the phase of a mission in which a spacecraft and its crew travel between Earth and another planet or celestial body.
(惑星間移動とは、宇宙船とクルーが地球から別の惑星や天体へ向かう移動段階です。この記事では、狭い模擬宇宙船で過ごす期間がこの段階を再現します。)

【planetary surface operations(惑星表面活動)】 — Planetary surface operations include the work astronauts perform after reaching the surface of the Moon, Mars, or another world.
(惑星表面活動とは、宇宙飛行士が月や火星などに到着した後、地表で行う探査、設備管理、移動、作物栽培などの活動を指します。)

【Martian sol(火星の1日/ソル)】 — A Martian sol is one complete day on Mars, lasting about 24 hours and 40 minutes.
(「ソル」は火星における1日の単位で、地球の1日より約40分長くなっています。クルーが火星時間で生活することは、睡眠や勤務スケジュールへの影響を調べるうえで重要です。)

日本語訳

地球を一度も離れることなく、月や火星への模擬飛行に1年間参加できるとしたら、あなたは挑戦してみたいでしょうか。NASAは、「月・火星探査アナログ(Moon and Mars Exploration Analog)」、通称MMEAと呼ばれる初の模擬ミッションに参加する志願者の募集を始めました。このプロジェクトは、早ければ2027年8月に、米テキサス州ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターで開始される予定です。

選ばれた4人のクルーは、2つの閉鎖された環境で、12カ月にわたって生活し、任務に取り組みます。研究者たちは、長期間の隔離、限られた資源、厳しいスケジュールなど、将来の月・火星探査で宇宙飛行士が直面する可能性のある状況に、人間がどのように適応するかを調べます。

MMEAは、惑星間の移動と、月や火星などの地表での活動を、一つの統合されたミッションとして組み合わせるNASA初の地上シミュレーションです。これまでの同様の模擬研究では、こうした段階を別々に検証するのが一般的でした。

最初の段階では、参加者は模擬宇宙船として使われる約650平方フィート、約60平方メートルの居住施設で数カ月間を過ごします。その後、別の天体に設けられた基地を想定した、より広い地表施設へ移動します。

地表での活動段階では、クルーは火星時間に従って生活します。火星の1日は「ソル」と呼ばれ、24時間39分35秒あります。これは地球の1日より約40分長い時間です。

参加者は、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を使って、模擬宇宙遊泳を行います。そのほか、機器の整備、作物の栽培、運動、予期せぬ問題への対応にも取り組みます。さらに、2人乗りの専用模擬ローバーを使い、主要な居住施設から離れた探査地点まで移動する訓練が行われる可能性もあります。

NASAが募集しているのは、一定の学歴、職歴、身体面、心理面の条件を満たす、健康で意欲のある米国市民または永住権保持者です。年齢は原則として30歳から55歳までとされています。参加者が実際に宇宙へ行くことはありませんが、チームワーク、適応力、技術力、そしてプレッシャーの中でも力を発揮できる精神的な強さなど、宇宙飛行士に求められるのと同様の資質が必要になります。

MMEAで収集される健康状態や活動実績に関するデータは、将来の長期宇宙ミッションに向けて、NASAが居住施設の設計、生命維持システム、任務手順、クルー編成や運用計画を評価するうえで役立つ可能性があります。

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