英語学習にも「帰る場所 ホームベース」が必要だ
――まめたいむさんとBEPRO Plus
英語学習を長く続けていると、迷子になることがある。
今回は、ボールペンを万年筆に変えるつもりで文体をちょっぴり変えてみました。いや「変えてみた」。
今日はリスニング、明日は単語。
話題の教材を試し、評判のアプリも入れてみる。けれど、しばらくすると「自分は何のために、何を学んでいるのだろう」と、進む方向がわからなくなる。
勉強する意欲がなくなったわけではない。むしろ、意欲があるからこそ、あれもこれも試してしまうのだ。
だから英語学習には、いつでも戻ってこられる「ホームベース」が必要なのかもしれない。
先日、ハンドルネーム「まめたいむ」さんから、とてもうれしいお便りをいただいた。
まめたいむさんがPodcast「1日5分ビジネス英語」と出会ったのは、今から2年ほど前のことだという。
(以下、そのまま文章を転記)
何より内容がたいへん興味深く、英語学習としてだけでなく、経済、社会や国際情勢についても学びになるので、毎日の通勤時に、運転しながら聞いておりました。
英語を学ぶためだけに英語を聞くのではない。
英語を通して、昨日まで知らなかった世界を知る。
経済や社会の変化に驚き、遠い国で起きている出来事を自分の問題として考えてみる。
僕が「1日5分ビジネス英語」でずっと目指してきたのも、まさにそこだった。
英語は目的であると同時に、世界を見るための窓でもある。
ただ、運転しながらPodcastを聞くという学習には、どうしても限界がある。耳から入ってくる英語を楽しむことはできても、気になった表現に立ち止まり、英文の構造を確かめながら、じっくり原文を読むことはできない。
まめたいむさんも、こんな思いを抱いていたそうだ。
聞きとるだけでなく、じっくり原文を読みたいな、とも思っておりました。
「聞く」から、もう一歩先へ行きたい。
その思いが、BEPRO Plusを始めるきっかけになった。
読めなければ、話せない
僕はこれまで、繰り返し「読めなければ話せない」と伝えてきた。
もちろん、英会話の決まり文句を覚えれば、簡単な受け答えはできる。けれど、自分の考えを組み立て、相手の意見を受け止め、そのうえで言葉を返すには、やはり読む力が必要になる。
読むことは、単に英文の意味を日本語に置き換える作業ではない。
書き手が何を問題にしているのか。
どの情報を根拠として示しているのか。
どこで話の方向が変わるのか。
そして、自分はそれについてどう考えるのか。
文章を読みながら、そうした筋道をたどる。その積み重ねが、やがて「自分の言葉で話す力」につながっていく。
もう一つ、BEPRO Plusの中心に置いているのが、僕の大好きな問いだ。
Who cares?
「それが誰に関係あるの?」
「なぜ、それを知る必要があるの?」
少し突き放したようにも聞こえるが、本当はとても大切な問いである。
ニュースを読んで、「そうなんだ」で終わらせない。
その出来事が社会にどんな影響を与えるのか。
自分の仕事や暮らしと、どこでつながっているのか。
立場の違う人には、どう見えているのか。
そこまで考えて初めて、英語の記事は単なる教材ではなくなる。
まめたいむさんは、この「読めなければ話せない」という考え方と、Who cares? のコンセプトに心から賛同し、BEPRO Plusに取り組み始めてくださった。
現在の主な学習時間は、「通勤時+ひとりランチタイム」。
これは、実にいい組み合わせだと思う。
通勤中は耳から英語に触れる。
ひとりで過ごせる昼休みには、落ち着いて英文を読む。
まとまった時間ができるのを待つのではなく、生活の中にすでにある時間を、英語の時間に変えている。
続ける人は、時間がある人ではない。
自分なりの時間の使い方を見つけた人なのだ。
時々、ポッドキャストでBGMとして流しているWho Cares?の歌も聴いて欲しい。
I’ve been walking down this road alone
Following a path that’s all my own
People talk, they stare and sigh
But I don’t care, I’m reaching for the sky
The world’s a stage, and I’m the lead
Playing out my life at my own speed
They can laugh, they can jeer
But their voices fade and disappear
**
Who cares? I’ve got my dreams to chase
Who cares? There’s no time to waste
I’m living for me, that’s how it goes
Who cares what the rest of the world knows?
Who cares? It’s my life to steer
Who cares? I’ve got nothing to fear
The road is long, but I don’t mind
I’m leaving all my doubts behind
Their words are wind, I let them fly
I’m too busy reaching for the sky
(REPEAT **)
Every laugh, every stare
Just reminds me that I don’t care
I’ll keep walking, head held high
Living my truth until I die
(REPEAT **)
Shadows try to dim my light
But my flame keeps on burning bright
Through whispers dark, I’ll find my way
I’m unstoppable, come what may
Trapped in routines they can’t escape
But I refuse to bend or break
This stage is mine—take your seat
Watch me dance to my own beat
歌詞の最後の部分は、あの秋野さんの残した「脅されず 踊らされず 踊る」にインスパイアされた。
「理解する」から「考えて話す」へ
BEPRO Plusでは、記事を読み、語彙を学び、内容を確認するだけでは終わらない。
AIを相手に話したり、質問に答えたりする。Deep Diveでは、記事の背景をさらに掘り下げ、対話や重要表現を通してテーマを立体的に捉えていく。
つまり、英語を「理解する」ところから、「考察して話す」ところまで進んでいく。
まめたいむさんは、こう書いてくださった。
AI相手に話したり質問に答えたり、「考察して話す」部分までしっかりカバーしていただき、BEPRO Plusは、私が欲しかったものが全部詰まっています。
Deep Diveのような会話も含め、もう既に期待以上で、感謝しきれないほどですが、今後の進化もますます楽しみです。
作り手にとって、これほど嬉しい言葉はない。
毎日のコンテンツを作っていると、正直なところ、これで本当に役に立っているのだろうかと不安になることもある。
もう少しわかりやすくできないか。
もっと自然に学習を進められないか。
学んだ英語を、自分の言葉として使えるところまで届けられないか。
完成したと思った翌日には、また直したいところが見つかる。
BEPRO Plusは、最初から完成された建物ではない。皆さんと一緒に、毎日少しずつ増築を続けている家のようなものだ。
そこに届く受講者の声は、僕にとって最高のビタミン剤である。
英語学習のホームベース
そして、まめたいむさんのお便りの中で、特に心に残った言葉がある。
多くの皆様同様、私もBEPRO Plusを英語学習のホームベースとして、続けていきたいと思います。
「ホームベース」という表現が、とてもいい。
ホームベースは、ずっとそこに立ち止まる場所ではない。そこから走り出し、さまざまな場所を回り、また戻ってくる場所だ。
Podcastを聞く。
英文を読む。
重要な言葉を学ぶ。
内容について考える。
そして、自分の英語で話してみる。
うまく話せる日もあれば、言葉が出てこない日もある。記事がすっと頭に入る日もあれば、何度読んでもわからない日もある。
それでいい。
大切なのは、いつでも戻ってこられる場所があることだ。
昨日できなかったことが、今日は少しできる。
今日わからなかった表現に、来月もう一度出会う。
その小さな繰り返しが、やがて大きな力になる。
さて、まめたいむさんには、現在挑戦中の目標があるそうだ。
詳しい内容は、まだ秘密である。
見事に達成したら、また連絡をくださるという。どんな報告が届くのか、今から楽しみにしている。
BEPRO Plusというホームベースから走り出した、まめたいむさん。
次に戻ってくるとき、その手にはどんな成果が握られているのだろう。
僕たちはホームベースで待っている。
まめたいむさん、心のこもったお便りを、本当にありがとうございました。
※僕ノートなので、ここでは「私」を「僕」で表記しています。お許し下さい。