🗒️ [僕ノート]  Pencil in…..

鉛筆で入れておく予定

英語の記事を読んでいると、知っている単語ばかりなのに、なぜか意味が取れないことがある。

一語ずつ見れば難しくない。ところが、二つ、三つとつながった途端に、まるで別の生きものになる。

英語とは、なかなか油断ならない。

特に厄介なのが、動詞の後ろに upoutinto などがくっつく表現である。見慣れた単語の組み合わせなのに、僕が想像していた方向とは違う場所へ、意味がさっさと歩いていってしまう。

アルファベットが26文字しかないから、英語は組み合わせで勝負しているのだろうか。

そんなことを考えながら、今日は pencil in という表現を辞書で調べていた。

最初に文字だけを見ると、少し妙である。

pencil は鉛筆。in は中へ。

「鉛筆を中に入れる」ということだろうか。あるいは inn なら宿屋なので、「鉛筆ホテル」になる。もちろん、そんなホテルではない。

実際には、予定表にいったん予定を書き込んでおく、という意味で使われるらしい。ただし、ここが少し面白い。その予定は確定ではなく、後で変わる可能性が残っている。

たとえば、

I pencilled in July 4th as a possible date for our next meeting.

「次の会議の候補日として、7月4日をいったん予定に入れた」

という感じである。

また、

The launch date of our new product has been pencilled in for this coming October.

なら、新製品の発売日は今年の10月に予定されている。ただし、まだ鉛筆書きの段階で、消しゴムの出番があるかもしれない。

考えてみれば、ずいぶん人間らしい表現だ。

予定というものは、ペンで強く書き込めるものばかりではない。相手の都合もある。仕事の進み具合もある。天気に左右されることもある。

だから、とりあえず鉛筆で書いておく。

確定していないことを曖昧なまま放置するのではなく、変更できる形で予定に置いておく。その感覚が pencil in には含まれているように思う。

Let me pencil that in for next Friday.

「それでは、次の金曜日にいったん予定を入れておきますね」

仕事の会話でも使えそうだ。

ただ、実際に口から出すとなると、僕の場合は別の問題が起きる。意味を理解したことで安心してしまい、数日後には表現そのものを忘れているのである。

英語力の問題なのか、記憶力の問題なのか。最近は、その境界も少し曖昧になってきた。

文法的には、目的語が代名詞の場合、I pencilled it in. のように、pencilin の間に置く。

受け身なら、The meeting has been pencilled in for next week. も自然である。

一方、I’ll pencil in you より、I’ll pencil you in for next Monday. のほうがよい。人を予定に入れるときも、you は真ん中に置かれる。

She has been pencilled in to support. については、何を、あるいは誰を支援するのかが少し足りず、これだけでは落ち着かない。英語表現も、予定と同じで、置き場所が大事らしい。

僕たちは、すべてを最初から確定させようとしすぎることがある。

けれども、まだ決められないことを鉛筆で書いておくのも、ひとつの前進なのかもしれない。変更する余地があるからこそ、予定に入れられることもある。

僕も、やってみたいことをいくつか pencil in しておこうと思う。

消すことになっても構わない。

まずは鉛筆を持つところからである。

※ここまで少し詳しく書きましたが、僕自身が pencil in を忘れないために、予定表ではなく、このノートに書き込んでおきました。

※僕ノートなので、ここでは「私」を「僕」で表記しています。お許し下さい。

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